ホテルの面接でよく聞かれる質問、シフトについての正直な答え方、聞かれてはいけない質問、そして面接でこちらから聞いておきたいこと。
ホテルの面接に、意外な質問はそれほど多くありません。聞かれることは、どのホテルでもだいたい同じです。良い面接と印象に残らない面接を分けるのは、答えがどれだけ具体的か、という点です。
ホテルごとに違うので、あくまで典型的な流れとして読んでください。
ホテルが日程調整の機能を使っている場合は、リンクが届き、自分で面接の枠を選べます。同じリンクから日程の変更やキャンセルもできるので、都合が悪くなったら、メールで返信して待つのではなく、リンクを使ってください。
1. なぜホテルなのか、なぜこのホテルなのか
「人の役に立つのが好きだからです」は世界でいちばんよくある答えなので、ほとんど何も伝わりません。具体的な方がずっと良いのです。記憶に残っている宿泊と、それがなぜ良かったのか。このホテルが地域で知られているところ。なぜこの地域なのか。具体的な事実が一つあれば、一般的な理由が三つあるより価値があります。
2. お客様が怒った場面について教えてください
順番に話します。何が起きたか、あなたが何をしたか、どうなったか。軸は、あなた自身の行動に置いてください。仕事での例がなければ、学校、部活、ボランティアの例でも構いません。実際に何か問題が起きた場面を選んでください。問題の出てこない話は、答えになりません。
3. シフトに入れますか
正直に答えてください。「だいたい」でも構いません。ミスマッチのコストを、ホテルはよく知っています。厚生労働省の令和7(2025)年雇用動向調査では、宿泊業、飲食サービス業の一般労働者の21.5%がその年に会社を離れており、全産業では11.4%でした。(この数字は飲食業も含みます。)「早番と遅番はできますが、夜勤は難しいです」と聞いた採用担当者は、それを前提に計画できます。2か月目に知らされた担当者は、そうはできません。
4. 3〜5年後はどうなっていたいですか
大まかでも構わないので、本当の答えを持っておいてください。「予約、そのあとレベニュー」や「レストランの責任者になりたい」の方が、「ホテルが必要とする仕事は何でもやります」よりずっと良い答えです。どんな道があるのか知りたい方は、主なキャリアのルートを書いていますので、参考にしてください。
5. 英語は話せますか
英語が主な業務でない仕事でも、英語での質問が少しあるかもしれません。30秒の英語の自己紹介を準備しておいてください。英語に自信がないなら、できることを正直に伝え、ごまかさないこと。
厚生労働省の「公正な採用選考」の考え方では、採否は応募者の適性と能力で決めるべきで、本人に責任のない事柄で決めてはならないとされています。事業主は、出生地や本籍、家族の状況(家族の職業、健康、収入など)、住宅の状況といった情報を把握しないよう求められています。厚生労働省のよくある質問には、採用基準にするつもりがなくても、尋ねて知ること自体が就職差別につながるおそれがある、と書かれています。2024年にも、厚生労働省は、こうした質問が今も行われているとして、事業主にあらためて協力を求めました。
ただし、正直に2つ補足します。1つ目は、これは事業主向けのガイドラインであって、保証ではないこと。実際に聞かれることはあり得ます。2つ目は、「家族の話は一切してはいけない」という線引きではないこと。基準は、その質問が仕事をする能力に関係するかどうかです。「土日は勤務できますか」は妥当な質問です。「お父さんのお仕事は何ですか」は妥当ではありません。
線を越える質問をされたら、短く答えて話を進めるか、話を戻す方法があります。「シフトに入れる日程についてでしたら、喜んでお話しします」。あとで気になった場合は、最寄りのハローワークや都道府県労働局で相談できます。
ほとんどの応募者は、何も聞かないか、休日のことだけ聞きます。次の質問をすると、より良い情報が得られ、仕事について真剣に考えていることも伝わります。
最後の質問には補足が必要です。2026年10月1日から、事業主には、顧客等からの著しい迷惑行為(カスタマーハラスメント)を防ぐための措置を取ることが、法律上の義務になりました。ホテルは2文で答えられるはずです。誰に伝えるのか、ホテルは何をするのか。きょとんとされたら、それも一つの情報です。同じ日から、求職者等に対するセクシュアルハラスメント(いわゆる就活セクハラ)を防ぐ措置も、事業主の義務になっています。使う場面がないに越したことはありませんが、存在は知っておいてください。(カスタマーハラスメントについては、求人票の読み方でも詳しく触れています。)
先に、できればお客様としてホテルを訪れてみてください。着くのは10分前くらいで、30分前は早すぎます。先方が持っていても、履歴書は印刷したものを持参しましょう。フロントで働くスタッフと同じような装いを想像して、それに合わせてください。身だしなみが整っていて困ることはありません。
KankoHRでプロフィールを作って応募し、応募した求人のページで選考の状況を確認してください。ホテルから日程調整のリンクで面接に招待されたら、実際に行ける枠を選んでください。必要なら、あとで変更できます。