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求職者向け
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ホテルで必要な英語力は、どのくらい?

ホテルの仕事に必要な英語は、思ったより少ないかもしれません。ただし、忙しい現場で通じる英語は必要です。訪日客が困っていること、最初に覚えたい15フレーズ。

2025年11月から2026年1月にかけて、観光庁は5つの空港で訪日外国人旅行者4,110人に、旅行中に困ったことを尋ねました。「施設等のスタッフとのコミュニケーション」を挙げた人は15.4%。これより多かったのは、「ごみ箱の少なさ」(17.2%)だけです。2年前(2023年11月〜2024年2月)の調査では、スタッフとのコミュニケーションを挙げた人は22.5%でした。

改善はしています。それでも、6〜7人に1人は困っています。なお、この質問はあらゆる施設が対象でした。同じ調査で、困った場面として最も多く挙がったのは、ホテルではなく飲食店です。

英語が理由でホテルの求人に応募できずにいるなら、知っておきたいのは、その仕事が実際にどのくらいの英語を求めているのか、ということです。

お客様はどこから来るのか

2025年の訪日客数が多かった上位5つは、韓国(946万人)、中国(910万人)、台湾(676万人)、米国(331万人)、香港(252万人)です。主に英語を話す国は、このうち1つだけです。

つまり、ほとんどのお客様にとっても、英語は母語ではありません。お互いに母語ではない言葉で、部屋の変更について話すことになります。これはあなたに有利です。やさしい英語で十分通じます。気の利いた表現より、ゆっくりはっきり話すことの方が大切です。フロントで詩を求める人はいません。

数字は、割り引いて見る

EFの英語能力指数(EF EPI)2025年版では、日本は123か国中96位。スコアは446で、世界平均の488を下回り、「非常に低い」レベルに分類されています。ただし、この数字は慎重に扱ってください。EFのデータは、オンラインのテストを自分で受けた人のものです。2か月練習した人がフロントでどれだけ働けるかは、この数字からは何もわかりません。

それでも、「英語は足りていない」という多くの人の実感とは重なります。裏を返せば、少しの、的を絞った英語力があるだけで、差がつくということです。

仕事別に見る、必要な英語

あくまで一般的な目安で、すべてに当てはまるわけではありません。大事なのは求人票の記載で、多くの場合そこに書いてあります。

仕事通常必要になる英語
ハウスキーピング・バックヤード少ない。安全に関する言葉、"Excuse me"、忘れ物に関する数フレーズ
レストラン・宴会メニュー、アレルギー、注文、会計。短い表現の繰り返し
フロント・予約多い。チェックイン、館内案内、トラブル対応、メール
コンシェルジュ最も多い。道案内、おすすめの紹介、手配、答えが決まっていない質問

中間くらいだと感じるなら、英語が少なくて済む仕事から始めて、段階的に上げていくのも立派な選択です。どのみち、入社1か月目にコンシェルジュデスクを任されることはありません。

最初に覚えたい15フレーズ

1文ずつ、丸ごと覚えてください。声に出して。

チェックイン

  1. "Welcome. May I have your name, please?"(ようこそ。お名前をお伺いできますか)
  2. "Could I see your passport, please? I need to make a copy."(パスポートを拝見できますか。コピーを取らせていただきます)
  3. "Breakfast is served from six thirty to ten, on the second floor."(朝食は2階で、6時30分から10時までです)

案内

  1. "The nearest station is about five minutes on foot. I'll show you on the map."(最寄り駅は徒歩約5分です。地図でご案内します)
  2. "Would you like me to call a taxi?"(タクシーをお呼びしましょうか)
  3. "Do you have any food allergies?"(食物アレルギーはございますか)

問題が起きたとき

  1. "I'm very sorry about that. Let me check right away."(申し訳ございません。すぐに確認いたします)
  2. "Could you tell me a little more about the problem?"(問題について、もう少し詳しく教えていただけますか)
  3. "I can't do that, but what I can do is move you to another room tonight."(それはできかねますが、今夜は別のお部屋にご案内することはできます)

わからなかったとき

  1. "Sorry, could you say that again, more slowly?"(すみません、もう一度ゆっくりお願いできますか)
  2. "Let me write it down, so we are both sure."(お互い間違いがないよう、書いてお渡しします)

チェックアウト

  1. "Did you enjoy your stay?"(ご滞在はいかがでしたか)
  2. "Your taxi will be here in ten minutes."(タクシーは10分後に到着します)

安全

  1. "Please stay calm. I'll show you the way out."(落ち着いてください。出口までご案内します)
  2. "Please wait here. I'll get a manager."(こちらでお待ちください。責任者を呼んで参ります)

いちばんつまずきやすい癖

9番は、特によく見てください。日本語の丁寧さが英語に持ち込まれると、ずれが生じるからです。日本語では「ちょっと難しいですね」で「できません」を伝えます。ところが、英語圏のお客様が "That is a little difficult" と聞くと、「たぶんできる」と受け取ることが多いのです。お客様は待ちます。そして、あとで怒ります。

言いたいことは、わかりやすい言葉で、代わりの案と一緒に伝えてください。"I'm sorry, we can't do that. What I can do is…" 日本語の感覚では、少しそっけなく聞こえます。英語を話す人には、むしろ親切に聞こえます。

もう一つ。"Do you understand?" とは聞かないでください。たいていの人は "Yes" と答えます。代わりに、内容を言い直してもらうか、書いて渡してください。

身につけ方

レベルが合えば、アカデミーのコースを使う。KankoHRアカデミーには、「接客のためのホスピタリティ英語」というコースがあります。A2〜B1(初級〜中級)向けで、5つのモジュールで構成されています。「ホスピタリティ英語(接客英会話)」の試験対策トラックもあります。ほかのアカデミーのコースと同じで、セルフチェックのバッジは自己評価型です。公的な認定資格ではありません。

いちばん多い3つの場面を練習する。チェックイン、道案内、トラブル。この3つがスムーズにできれば、1シフトの大半はこなせます。

自分の声を録音する。気まずいですが、効果があります。早口になる場所や、詰まる場所がわかります。

プロフィールには具体的に書く。「英語:中級」だけでは、採用担当者にはほとんど伝わりません。「チェックインと簡単なクレーム対応を英語でできる」なら、知りたいことが伝わります。テストのスコアがあれば、添えてください。

次の一歩

始めるなら、英語コースの最初のモジュールを受けて、感触を確かめてください。求人を見る段階なら、求人アラートを設定して、各求人に書かれた英語の要件を読んでみてください。思ったより少ない要件の求人も、あるはずです。

KankoHR編集部

ホテル・旅館の採用について、現場で使える記事を書いています。

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